リンクサイト・リーチサイトと権利侵害

    リンクサイト・リーチサイトと権利侵害

    直リンク集のサイトについては、海外のストレージにある著作権侵害データやポルノ(児童ポルノ及びわいせつ犯認定(無修正)ポルノ)データを紹介し、多数のアクセスを集めて広告収入を得ているわけですが、こうしたリンク集サイト(リーチサイト、リンクサイトとも呼ばれる)の合法性について議論が高まっています。

    法的手段の点から分類すると、著作権侵害型ストレージへのリンクについては、リンクの削除(法的には著作権侵害に基づく差止請求権)ということが権利者の考える直截な方法になるわけですが、この点は結論としては難しいと思います。というのも、リンク自体はいかなる態様であっても、それが著作権の支分権(複製権、送信可能化権、公衆送信権)を侵害する主体にはなりえないと考えられるからです。

    他方、もちろん損害賠償という点では共同不法行為の成立の余地はあります。明らかに故意による誘因があると認められる場合が考えられるでしょう。ただ、権利者側からすると損害賠償は事後救済のため手段としては迂遠過ぎます。

    ポルノ(児童ポルノ及びわいせつ犯認定(無修正)ポルノ)データについては、犯罪として検挙の可能性という点からの判断になるでしょう。この点は児童ポルノ法違反、ないしわいせつ物頒布罪の幇助罪の成立が問題になり、同様に明らかに故意による誘因があると認められる場合には幇助罪の成立の可能性があると考えられます。
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    カテゴリ:Ⅲ 著作権等知財及び名誉権     

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