システム開発紛争のポイント(2)ユーザの協力の不可欠性

    システム開発紛争のポイント(2)ユーザの協力の不可欠性

    システム開発にはユーザの人的設備的協力が不可欠です。
    この点で、例えば注文住宅では施主が契約後は建築を傍観ユーザ状況とかなり異なります。契約時にベンダがその点を十分に説明していればよいのですが、中小規模のシステム開発であれば、そうした打ち合わせなく、ユーザ側は黙って見ているだけでいいと思いがちになる、ベンダから協力を求められると、「こっちは金を払ってやっているのにけしからんベンダだ」という感覚に陥りやすいでしょう。
    他方、ベンダは「ユーザが思ったとおりに動いてくれない」だから「仕様変更は避けられない」、「納期遅れはやむを得ない」となってしまいます。

    この行き違いが裁判になるとどうなるかと申しますと、ユーザの人的設備的協力が契約当初にどの程度要求ないし期待されていたかの立証の攻防ということになると思います。そうなると、こうした協力を要請するベンダに立証責任を課せられることが多いでしょう。故にベンダが苦戦を強いられます。

    予防としては、どういった協力がユーザに期待されているか、その点をベンダが契約時ないし開発段階でメールや書面で予告しておく過程が必要になると考えられます。
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    カテゴリ:Ⅰ システム開発紛争     

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